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信州の西端、北アルプス槍ヶ岳を源流とする梓川が穂高連峰の峰々を回りこむ盆地に、北アルプスのみならず、日本を代表する山岳景勝地があります。上高地です。
標高1500m、北アルプスの水と空気はどこまでもさわやか。頂上をめざす登山者だけでなく、ハイキングから避暑まで、年間200万人が訪れる人気のリゾート地です。
古代、信州安曇野を開拓した海洋民が、穂高岳を水源として崇拝し、ここを「神垣内」と呼びました。不思議なことに、穂高神社の祭神・穂高見命は海の神様です。その奥宮とされる奥上高地・明神池では、「御船神事」が執り行われるなど、海の記憶を現在に伝えています。
神域「神垣内」は、明治時代にウォルター・ウェストンら登山愛好家の外国人によって紹介され、「上高地」と書かれるようになりました。穂高連峰のごつごつした稜線は岩と雪の殿堂にふさわしい風格です。山々を眺めながら、点在する池と澄んだ清流を訪ねて上高地の森を歩いてみましょう。
お知らせ |
2012.4.30更新しました。
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