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上高地トレッキングは大正池からスタート。
湖面に映る穂高連峰は、誰もがどこかで目にしたことがあることでしょう。
大正池は、かつて焼岳の噴火で梓川が塞き止められてできました。
対岸にそびえる焼岳は、今でもかすかな噴煙を上げています。 |
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大正池から約20分で田代湿原。
かつての田代池に、梓川の支流から流れ込む土砂が堆積して草地に変わっていきます。
明るく開けた湿原に出ると、目の前に穂高連峰がそびえています。
河童橋はあの山の麓です。梓川沿いの中ノ瀬園地を通ってあと約40分、がんばりましょう。 |
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観光客で賑わう河童橋を過ぎて、明神池をめざします。
河童橋から一歩トレッキング道に踏み出すと、ウソのように静かな森が続きます。 |
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河童橋から、約1時間で明神池に到着です。
この辺りは奥上高地と呼ばれ、人の数もぐっと少なくなりますが、上高地に来て明神池を見ないのはもったいない!
穂高神社の神域でもある、深い翡翠色をした神秘的な湖面を眺めていると、いつまでも飽きません。 |
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明神池が今日のトレッキングの目的地。大正池から河童橋を経て約2時間、8kmの道のりです。
時間や体力に余裕がないときは、大正池→河童橋と河童橋→大正池に分けて、どちらかをトレッキングしてもいいでしょう。 |
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梓川右岸遊歩道もおすすめ。
槍ヶ岳や穂高岳をめざす登山道メインルートに比べ、上り下りがあるので歩く人は少なめですが、豊かな雪解け水を集めた渓流や、どこまでも澄み切った湧水の湿原など、変化に富んだ風景が森林の中に広がります。 水が美しいコースです。
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今日のゴール・河童橋に到着です。
穂高連峰を間近に眺めることができ、ごつごつした岩肌が大迫力です。
記念撮影する観光客で大賑わいの河童橋を渡り、約300mで上高地バスターミナルへ。
平湯温泉や沢渡方面とシャトルバスで結んでいます。 |
平湯温泉の宿に着いて、露天風呂にあふれる温泉と飛騨牛の郷土料理を楽しみます。
でも、まだ寝るにはもったいない。
温泉街を散歩すると、あちこちのお土産店の前に、噴き出す熱湯で温泉卵が茹でられています。
満腹でもつるっと食べられます。 |
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温泉街の中には足湯も数ヶ所あって、今日の疲れがじわっーと取れていきます。
明日は乗鞍岳剣ヶ峰の山頂をめざします。そろそろ宿に帰ってゆっくり休みましょう。 おやすみなさい。 |
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平湯バスターミナルからシャトルバスで乗鞍岳へ向かいます。終点の畳平は標高2702m、北アルプスの山頂と変わらない高さです。
空気は薄く、夏でも寒さは厳しいので、防寒具や雨具を準備して出発しましょう。 |
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乗鞍岳・畳平バスターミナルの下には、北アルプス最大規模のお花畑が広がっています。 ハクサンイチゲやクロユリなどの高山植物が咲くお花畑には、一周約30分の遊歩道が巡っています。ここなら登山装備や体力のない人でも楽しめます。
貴重な高山植物を荒らさないよう、マナーを守って散策しましょう。 |
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お花畑から登山道を登ります。
高地なので酸素が薄くて息が切れます。ペースを計りながらゆっくり歩きましょう。 |
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不消池の畔で畳平からの道路と合流します。万年雪に覆われた不消池の周りはお花畑で彩られています。
ここから肩の小屋までは、広い道路をたんたんと歩きます。
畳平から約30分です。 |
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肩の小屋がある室堂ヶ原から、剣ヶ峰に向かって本格的な登山道が始まります。
火山灰が積もった斜面の道が、歩くたびにザラザラと崩れて歩きにくいところです。特に下りのときは気をつけましょう。 |
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前方に稜線が見えてきたら、あと一歩です。肩の小屋から約50分で稜線に出ます。
コロナ観測所のドームや火口湖の権現池を見下ろす眺めのいい場所ですが、風が吹き抜けて体温が一気に下ります。 少し休憩を取ったら、剣ヶ峰に向かいましょう。 |
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今日の目的地・乗鞍岳剣ヶ峰に到着です。
標高3026m、畳平から約1時間30分の登山です。晴れていれば、遠く富士山をはじめ360度の大パノラマが開けます。 山頂で登頂記念の鈴を買いました。 帰りは同じ道を慎重に下ります。 |
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上高地・乗鞍の1泊2日トレッキングの最後は、平湯大滝です。 滝の入口は農業公園で、地元産野菜の産直市、そば処、お土産店や足湯もあります。
皆さんもぜひ上高地・奥飛騨でトレッキングを楽しむ旅をしてみませんか? |
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