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             上高地バスターミナルから河童橋を経て、明神までは約3km、1時間の道のりです。現在は上高地へのメインルートは梓川に沿って釜トンネルから入っていますが、昭和8年のバス開通までは、険しい断崖絶壁が続く峡谷を避け、徳本峠を越える山道が表玄関でした。槍ヶ岳を開山した播隆上人や、日本に近代登山をもたらしたウォルター・ウェストンをはじめとする登山者たちは、みな徳本峠を越えています。 
             現在では登山口の島々宿から長い谷筋を歩きとおす人は少なくなりました。それでも上高地側からは比較的短時間にトレッキングが楽しめ、明神岳の日本離れした岩峰を眺める絶景ポイントとして親しまれています。 
             
            
              
                
                  | 明神→徳本峠 2時間30分 / 徳本峠→明神 1時間30分 | 
                 
              
             
             
             穂高奥宮の碑が立つのが明神です。明神館前で梓川対岸の明神池への参道を分けて、槍ヶ岳方面に直進します。やがて明神岳をあおぐ梓川べりに出て、黒谷の木橋を渡ると明神分岐、東方向に分かれる道があります。 
             
            
 
             ほとんどの登山者は槍ヶ岳方面に徳沢へ向けて歩いて行くため、右手に分岐する徳沢峠道に入るとすっと静寂に包まれます。峠に続く道のりの半分までは平坦な森林の中に林道が延びていますが、やや傾斜が出てくると林道は終わり、木橋を渡って黒谷沿いの登山道に変わります。 
             谷沿いに真っ直ぐに上って行く道は、やがて、傾斜が増すごとにジグザグを切るようになります。背後には樹林越しに明神岳がそびえており、振り返るたびに、少しづつ姿を変えて高度を上げているのが分かります。 
             
            
 
             やがて、沢沿いに出て水流の脇を登り、笹原の急斜面をジグザグに登ると、北アルプス上高地山域にしては珍しく、静かなたたずまいの徳本峠小屋に到着します。森林に囲まれた尾根道をひと登りで、小高い丘の広場が現れ、そこからは真正面に奥穂高岳・前穂高岳・明神岳の絶景が開けています。 
             スイスアルプスかヒマラヤの岩と雪の峰々を思わせる、日本離れした風景です。 
             
             
            
             
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