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不安定な山道を歩くには、疲れにくく、滑りにくい靴でないといけません。
新穂高の遊歩道には難しい岩場はないので、ウォーキングシューズでも歩けますが、できれば足首まで保護してくれるハイカットもしくはミドルカットのトレッキングシューズがおすすめです。転んだときに捻挫から守ってくれます。
サンダルは危険なので、山歩きには使えません。
山の天気は変わりやすく、雲や霧に包まれたら気温はあっという間に下がります。
また、風が常に強く吹いているので、それだけでも寒く感じます。夏山シーズンだからといって、平地と同じ格好はできません。
ただし、天候が良いときに、暖かい服装で長時間歩いていると汗をかきます。この汗も冷えると体温を奪います。そのため、山の服装は重ね着が基本です。状況に応じてさっと着たり脱いだりできるようにしましょう。ウインドブレーカーやフリースを持っていくといいでしょう。
汗を拭くタオルも準備しましょう。山帰りの温泉でも使えます。
天気予報が晴れマークでも、山はだいたい午前10時頃には霧に包まれ、昼過ぎからは雷雨になることが多くあります。午後3時くらいからまた晴れてくるのですが、ある程度の行動時間を予定しているならば雨具は必需品です。
それも、風でばたばたいうポンチョタイプよりも、上下に分かれたセパレートタイプの方がおすすめです。本格的なトレッキングコースに入るときは、山用のゴアテックスなど、行動しやすく、蒸れにくい雨具を選びましょう。
また、晴れると日差しがきつく、帽子は欠かせません。日焼け止め対策などもした方がよいでしょう。
山歩きは体力を消耗します。エネルギーが切れて動けなくなっては大変です。
食べたくなったらすぐ口にできる行動食を携帯しましょう。また、こまめな水分補給もこころがけましょう。
山歩きで予想以上に時間がかかったり、疲れてペースダウンすることがあります。
帰りのバスや電車の時間を気にするあまり、無理をして事故になってはいけません。地図で行先の概要を把握して、時間には余裕を持った計画を立てましょう。
荷物はリュックサックに入れましょう。両手が空くので、とっさの転倒の際に受け身が取れます。半日行程であれば、デイパック程度の大きさのもので十分です。
ストックを使えば山歩きが楽になります。ただし、山の植生を傷つけないために、ストックの先にはゴムのラバーを装着し、やたらあちこち突かないように気をつけましょう。混雑時には他の登山者に当たらないように、安全にも気を付けてください。
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