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標高1000m、緑の谷あいに、13軒の和風旅館が並ぶこじんまりした温泉地です。
福地温泉は、かつては「福来地」と呼ばれました。裏山で日本最古4億年前の化石が発見されたり、平安時代に村上天皇が療養に訪れたと伝えられるなど、奥飛騨温泉郷でも最古の歴史があります。
いまでは落ち着いた和の雰囲気が人気で、奥飛騨温泉郷で最も注目される高級温泉地になりました。福地温泉の宿泊客が、もう1軒他の宿で温泉を楽しめる「ぬくとまり手形」や、宿泊客専用の足湯「舎湯(やどりゆ)」、温泉朝市など、浴衣で下駄をカラコロ鳴らしながら歩きたくなる温泉街です。
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泉質:単純温泉・炭酸水素塩泉 泉温:95℃
温泉街の高台から見える活火山・焼岳の恵みが福地温泉です。お湯はラドン含有の無色透明、温泉成分が濃く、芯から温まります。 |
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奥飛騨の生活を体験できる温泉公園です。
奥飛騨から移築した古民家や水車小屋がたたずみ、小川が流れる素朴な風景のなか、温泉朝市が開かれたり、囲炉裏端で地元のお年寄りからわら細工や機織を教えてもらえます。
敷地内には、日本最古のサンゴ化石を展示する「化石館」や、1日限定20食という幻の手打ち蕎麦がある食事処「萬葉家」、福地温泉外湯の「石動の湯」があります。
9時〜17時 入場無料 不定休
電話:(0578)89−2793 |
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昔ばなしの里にある共同の露天風呂です。
福地温泉は立ち寄り湯ができない旅館が多く、昼の時間には宿のお湯を落として掃除をするため、日帰り客や連泊するお客さんのために造られました。
古民家風の建物の中に、素朴な単純泉の内湯と、自然に囲まれた硫黄泉の露天風呂があります。湯ノ花がたっぷり浮いていて、温泉風情が満喫できます。
毎月26日は無料開放されます。
8時〜17時 500円 不定休
電話:(0578)89−2793 |
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4月〜11月の間、昔ばなしの里で開かれる温泉朝市です。
無農薬・露地栽培の、季節感あふれる新鮮な野菜や山菜が並びます。8月には飛騨桃、9月からは飛騨リンゴ、秋にはキノコや山芋など。その他、奥飛騨の特産品が店の内外に並びます。 |
福地温泉はいまや奥飛騨温泉郷で最も注目される高級温泉地になりました。
しかし、少し前の福地は、歴史こそありますが、幹線道路から外れた谷間にあって、売り物の北アルプスも見えない忘れられた温泉でした。10室程度の旅館では、団体客を扱う旅行会社が相手にしてくれなかったのです。奥飛騨温泉郷が露天風呂ブームに沸いても、バブル時代にも、福地温泉が脚光を浴びることはありませんでした。
「福地には温泉と囲炉裏しかない。ならば、昔ながらの雰囲気で売り出そう」
そこで立ち上がったのは、都会から奥飛騨に戻り、温泉旅館を継いだ若手経営者たちでした。温泉街の植樹に始まり、看板を統一し、派手な施設を造らない取り決めが行われました。各旅館は囲炉裏を作ったり、風格のある古民家を移築して落ち着いた和の雰囲気を大切にしました。
「たくさんの観光客を呼び込むよりも、訪れた人の記憶に残る温泉地でありたい」
福地温泉には、宿泊客が他の宿でも温泉を楽しめる「ぬくとまり手形」や、宿泊客なら誰でも利用できる足湯と囲炉裏の休憩処「舎湯」、温泉朝市など、浴衣を着て下駄をカラコロ鳴らしながら歩くにはぴったりです。
カラオケもコンビニもない「ぜいたくさ」が、福地温泉にはあります。 (十勝毎日新聞より)
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古くから福地に伝わる伝説をもとに、獅子がお囃子に合わせてへんべ(ヘビ)をくわえて舞う獅子舞です。
今からおよそ千年前、この地には田畑を荒らすなど村人を苦しめる毒ヘビがいました。温泉療養中だった村上天皇がこれを見かねて、笛や太鼓や踊りでヘビをなだめると、暴れるのをピタリとやめ、村に平和がもどったと伝えられています。
獅子がユーモラスに遊んでいると、ヘビを見つけ、それまでのゆっくりとしたテンポから攻撃的な舞に変化、そこがクライマックスです。最後にヘビをくわえてほこらしげに見せて回ります。 |
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