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奥飛騨温泉郷の福地温泉にある福地山(1671m)は、新穂高の谷間を真正面に見下ろし、北アルプスの槍穂高連峰を見渡す絶景の山です。
地元有志の尽力によって整備された登山道は危険な箇所もなく、初心者から楽しめるトレッキングルートとして注目を集めています。
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登山口→(1時間)→無然平→(1時間)→山頂/山頂→(40分)→無然平→(40分)→登山口 |
福地温泉の朝市入口から道路をはさんで、登山口の階段があります。
小型ブルドーザーを使って山頂まで開かれた道は広く、岩や木の根を踏むところもありません。ただ、スギやヒノキの暗い植林帯をかなり急な角度で登っていくため、のっけから息が切れます。呼吸を整えながらペースを調整していきましょう。
やがて、樹間から福地温泉の旅館を見下ろすようになり、植林帯から明るい雑木林に変わってくると、背景に大きく焼岳が見えてきます。休憩場所の東屋をすぎ、まだまだ高い場所にある稜線をめざして九十九折の道を上ります。秋なら、一面の紅葉が美しく、落ち葉が積もった登山道をさくさくと行く楽しいところです。
稜線に出たところで、尾根コースと渓流コースに分岐しますが、どちらもその先の無然平で合流します。尾根コースをとり、槍ヶ岳や穂高岳が競りあがってくる第一展望台をすぎると、大正時代に平湯分校の教師として奥飛騨に赴任し、社会教育の普及に努めた篠原無然の小さなコンクリート像がたたずむ無然平です。
ここから急な傾斜が続き、第二展望台からは槍穂高連峰の全容が展開します。
すぐ上の小ピーク上に位置する第三展望台を経由する道と、ショートカットする道に分岐し、深山を思わせるブナやイチイの森が広がる稜線を行くと、第四展望台、乗鞍岳展望台があります。
福地山の頂上はすぐそこに見え、大きく回りこむと、階段状に広い空間になった頂上に到着です。目の前には南の乗鞍岳、ひときわ大きい焼岳、するどい稜線を見せる槍穂高連峰のパノラマが広がり、笠ヶ岳の山頂も前衛の大木場の辻の肩から姿を現しています。北アルプスを見渡す超一級の展望台です。
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