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高山の旧市街のうち、安川通りより北側の鎮守社が桜山八幡神社です。
豪華絢爛な屋台11輌が曳きまわされる秋の高山祭りは、この桜山八幡神社の「八幡祭」のことをいいます。ふだんは街角の屋台蔵に収納されている屋台ですが、八幡神社境内にある高山屋台会館に数台づつ交代で展示され、高山祭りの雰囲気を感じることができます。
古い街並みの北部にあたるこのエリアには、高山の町家建築の双璧をなす日下部家、吉島家が隣り合っています。どちらも資料館として公開されており、町家ならではの吹き抜けが印象的です。
桜山の麓にある古社で、高山の旧市街のうち、安川通りより北側の鎮守社です。
神話の時代、飛騨を支配していた両面宿儺を討つため、朝廷から派遣された難波根子武振熊命が戦勝を祈願して、応仁天皇を祀ったのがはじまりと伝えられています。 現在の社殿は、江戸時代に金森二代可重によって、高山城の北を守る神社として再興されました。
神域は3段になって、杉林に囲まれた上段に社殿、中段に手水舎や絵馬殿、社務所、下段はおみやげ店が並ぶ参道になっています。境内には高山屋台会館と桜山日光館があります。
秋の高山祭りとして知られる桜山八幡宮の「八幡祭」では、豪華絢爛な屋台11輌が曳きまわされます。ふだんは街角にある白壁の大きな屋台蔵に収納されて見ることができない屋台を、裃姿の人形も配置して、祭りの雰囲気さながらに展示しています。
11輌の屋台のうち、4輌づつを交代で公開しており、巫女さん姿のガイドさんの解説で高山祭のことを詳しく知ることができます。
8:30〜17時 820円 無休 電話:(0577)32−5100
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桜山八幡宮の境内にある、屋台会館併設の日光東照宮の精密模型展示館です。
大正時代に、左甚五郎の再来といわれた名工・長谷川喜十郎と33人の職人たちが、15年もの歳月をかけて完成させたものです。陽明門、五重塔をはじめ日光東照宮の28の建造物が1/10スケールで再現されています。
有名な装飾や彫刻、絵画にいたるまで超絶的な技巧で作り込まれた模型は、戦後アメリカへ持ち去られたのち、高山に里帰りしてきました。
8:30〜17時 屋台会館と共通 無休 電話:(0577)32−5100
全国から収集された獅子舞の獅子頭や道具など約800点が展示されています。
飛騨各地に伝わる獅子舞や、高山祭りの屋台のからくり人形の実演もあります。
8:30〜17:30 600円 無休 電話:(0577)32−0881
飛騨高山の町家建築を代表する豪商の邸宅です。国指定重要文化財。
日下部家は江戸時代、両替商や雑貨の卸を営んでいました。江戸末期の年商は二万両で、北陸や九州の大名にまで金を貸していた豪商でした。
深い軒先に紅殻格子の表から、のれんをくぐって中へ入ると、「ろじ」と呼ぶ店部分の土間があります。明かり窓のある天井は高さ10mもある大きな吹き抜けで、太い柱や梁がみごとに組まれています。豪快で男性的な日下部家といわれます。
9時〜16:15 500円 休:冬季火曜 電話:(0577)32−0072
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日下部民芸館のとなり、造り酒屋の建物です。国指定重要文化財。
日下部家とともに明治8年(1875)の大火で焼失、翌9年に再建されたものの再び焼けて、明治40年(1905)に名工・西田伊三郎の手で修理・再建されました。
表には酒屋のシンボル・杉玉が下がっています。玄関を入ると、店部分の土間に、大きな吹き抜けの天井が広がります。柱と梁が立体的に組まれた様子は見ていて飽きません。繊細で女性的な、といわれる吉島家だけあって、おしゃれな感じがします。
9時〜17時 500円 休:冬季火曜 電話:(0577)32−0038
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かつて越中街道が通っていた大新町の住宅街にある保存住宅です。
米屋や酒屋を営みながら、農業もしていた、一般庶民が住む標準的な町家建築です。
日下部家、吉島家と同じく、明治8年(1875)の大火で焼失し、すぐに再建されました。その後は改装もされず、母屋から「ろじ」に沿って中庭、土蔵と細長く延びる伝統的な建築様式をよく残しています。 土日祝日のみ無料で公開されています。 |
9時〜16:30 無料 土日祝日開館 電話:(0577)32−8208
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東山の北に延びる丘陵で、桜山八幡宮の裏手にある山です。高台から高山市街を見下ろす眺めがよく、東には乗鞍岳も見えます。
北山公園内の山頂に高山観光ホテル萩高山があり、喫茶店もあります。高山の夜景がきれいな場所です。 |
飛騨高山の伝統工芸・春慶塗の名品を展示する施設です。
宮川の西側、西小学校の近くにある白壁土蔵の建物で、江戸時代から現代まで、時代を追って春慶塗の傑作を展示してあります。また製作工程の解説もあります。
春慶塗は高度な技術で塗られた紅色の漆器で、透明な漆を使い天然の木目を生かしているのが特徴です。春慶塗は慶長12年(1607)に金森家の木匠・高橋喜左衛門と塗師・成田三右衛門によって作られ、宗和流茶道の祖・金森宗和が愛したことから、高山を代表する工芸品として発展しました。
8:30〜17時 300円 無休 電話:(0577)32−3373
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