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高山市街を遠く見下ろす丘の中腹に「飛騨高山まつりの森」があります。
山の岩盤を掘り抜いた直径40m、高さ20mの地下ドームが1年中いつでも高山祭を体験できる展示室です。
実際の高山祭で曳き回される屋台の1/3サイズの精巧なレプリカが並ぶトンネルを抜けると、広いドーム内に豪華絢爛な屋台が6台展示されています。漆や金箔を用いて精緻に作られた屋台は、保存に大変気を使いますが、湿度や温度が一定した地下だからこそ、屋台をそのまま間近に眺めることができます。
9時〜17時 1000円 無休 電話:(0577)37−1000
ここにある屋台は現代に製作された「平成の屋台」です。高山祭の屋台は全て江戸時代中〜後期に作られ、補修を重ねてきたものばかり。まつりの森の屋台は、飛騨の匠の技術を後世に伝えるために、180年ぶりに新作されました。
そのため、精緻を極める彫刻や細工をはじめ、能登・輪島塗、京都・西陣織など日本各地の伝統工芸職人も参加して、現代の匠の技術の粋がここに結集しました。イランで織られた臥龍台のペルシャ絨毯は、日本イラン合作映画「風の絨毯」のテーマにもなりました。
定期的にドーム内の照明が落とされると、屋台に取り付けられた提灯の明かりが浮かび上がり、夜祭のムードも体験できます。また、ロボットによるからくり人形も15分おきに披露され、目を楽しませてくれます。
別料金の併設施設に、「自然の森」と「茶の湯の森」もあります。
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