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養蚕業が盛んになった江戸時代、高山別院の境内で開かれた桑市が朝市のルーツといわれています。その後、米市、野菜市、花市などが街角に立つようになり、高山周辺の農家が朝に採れた野菜を供給していました。スーパーが一般化する前は、高山には専門の八百屋がない、とまでいわれました。
現在の朝市は高山を代表する観光名所のひとつです。それでも、近在の農家のおばさんたちが、テントを立て、手作りの品を持ち寄っている姿に変わりはありません。定番のおみやげも、おばあさんの手作りさるぼぼだったりするのが、朝市の魅力です。
鍜治橋の東詰から、宮川に沿って北へ350mにわたって「宮川朝市」が開かれます。
川べりのテントでは、新鮮な野菜や果物、花、みそ、餅、漬物などの季節感あふれる店がならび、民芸品やおみやげの店も出ます。道路の向かいには、常設の酒店やおみやげ店、牛串屋台から、朝市のおばさんたちが憩う喫茶店まで軒を連ね、多くの人でにぎわいます。
下三之町にあった造り酒屋・田邉酒造跡地にオープンした商業施設です。
飛騨高山の造り酒屋建築の内部を生かしたスペースに、お土産屋や軽食コーナーが並び、下三之町通りと朝市通りを行き来することができます。下三之町側は昔ながらの酒屋の雰囲気を残し、朝市側はオープンテラスになっています。
高山陣屋の門前、陣屋前広場で開かれている朝市です。
宮川朝市に比べても素朴で、昔ながらの雰囲気を残しています。売られている商品も野菜や花などの新鮮な農産物が多いのが特徴です。
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