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御嶽山山頂部の南端にあり、最高峰です。頂上山荘の脇から急な石段を登り、鳥居をくぐると、頂上の広い平坦地に御嶽教の霊神碑が立ち並ぶ御嶽神社奥宮、社務所があります。その北端は溶岩が重なった自然の山頂で、真下に一ノ池と神秘的な湖面の二ノ池を見下ろし、360度の展望が広がります。
社務所の脇を抜けると、岩間から壮絶な地獄谷の崩壊地が一望でき、硫黄臭い噴気が立ち上ってすごい迫力です。
剣ヶ峰と共に一ノ池火口を囲む外輪山で、剣ヶ峰は信州側にあるため、この峰が岐阜県境の最高地点です。
一ノ池外輪山をめぐるお鉢めぐりの尾根道には、釈迦の弟子である三十六童子の石碑が点在し、三十六童子めぐりと呼ばれていますが、この峰が三十六童子という名かどうか不明です。
もしかして、無名峰ではないでしょうか?うーん、3000mの無名峰が日本にあるなんて、考えられますか。
賽の河原のカルデラ原を囲む外輪山で、東西に長く伸びています。
外輪山の西端を摩利支天といい、飛騨側でよく目立つ大きな峰です。東端は三ノ池の上にそびえるアルマヤ天というピークで、開田高原からよく見えます。その中間を登山道が越しています。
かつての古御嶽山の一部であり、大噴火で山頂部が吹き飛んでできた陥没地が賽の河原です。そのため、なだらかなハイマツ原の外斜面と、溶岩層がむきだしになった絶壁の内斜面が対照的です。
一ノ池外輪山の外側に鋭くそびえる岩峰で、アルプス的な雰囲気を持っています。
かつてはお鉢めぐりの途中から縦走路があり、また、伝上川をさかのぼる登山道もありましたが、昭和59年の長野県西部地震で崩壊し、今は登山道がありません。
御嶽山山頂部の最北端にあり、四ノ池外輪山の最高点です。東には継子U峰がありゆるやかな尾根でつながっています。山頂一帯は高天原と呼ばれる別天地で、御嶽山の中でも最もハイマツ原が発達しています。また、ザレ地は貴重なコマクサの宝庫。
日和田高原から直登するルートがあります。
山麓の日和田から眺める御嶽山は「日和田富士」の名があります。いわゆる、ふるさと富士の中では最高峰です。
飛騨濁河口の頂上で、五ノ池を見下ろす主稜線に小ピークがあり、飛騨頂上神社の祠があります。御嶽山最大の三ノ池や四ノ池の眺めがよく、継子岳も間近です。
濁河口、日和田口、開田口、黒沢横手道が交差する登山道の要所にあり、五の池小屋は御嶽山北部探勝のベースです。五の池小屋の長年にわたる保護、増殖の努力によって、飛騨頂上は御嶽山最大のコマクサ群生地になりました。
田の原口の頂上です。賽の河原カルデラ原の外輪山で、古御嶽山の斜面を形成していました。
地獄谷をはさんで剣ヶ峰と対峙し、南北に長く頂上が伸びています。北の登山道沿いには、石垣で囲まれた王滝頂上神社の境内と王滝頂上山荘があり、南の地獄谷に突き出た突端には、奥の院があります。
開田口の頂上です。 三ノ池を囲む外輪山で、白龍教の神社があります。 三ノ池湖畔には鳥居が立ち、御神水を汲む信者が絶えません。開田口の他、黒沢口八合目へ登山道があります。
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剣ヶ峰直下に円形の火口底をもち、直径300mで北東に傾斜しています。
北東部の火口壁は欠けて、池とはいうものの、すべて二ノ池に注いで水を留めません。高山帯で、昼夜の寒暖差が激しく、土の中の水分が凍ったり溶けたりを繰り返してできる亀甲砂礫現象を見ることができます。 |
一ノ池の下にある日本最高所の高山湖です。
楕円形をした池は面積2ha.水深3.5m。火口壁には万年雪が残っていて、一ノ池からの流水とともに二ノ池の水源になっています。
二ノ池の水は酸性度が強く、そのためトルコブルーに輝く神秘的な色をしています。 湖畔には二ノ池小屋があり、少し賽の河原寄りに二ノ池新館があります。
石と草地の混じる平原は、かつて古御嶽山の山頂が大噴火で吹き飛んだ際に陥没してできました。水は飛騨側のシン谷に流れ、カルデラ原の西端に標高2800mの日本最高所の滝があります。
ここは御嶽教信者にとって先祖の霊が集まる場所で、至る所に小石でケルンが積まれ、お地蔵様が祀られて、一種独特の雰囲気があります。登山道も錯綜しているので、霧が出たときなど、迷いやすい場所です。
摩利支天の東崖下にある御嶽山最大の火口湖です。
南北に長く、長径400m、短径250m、すり鉢上の池は水深13.5mに及びます。 酸性の水で腐ることがなく、御嶽教の信者にとっては御神水として大切にされています。湖畔では、白装束で御神水を汲む信仰登山の方々を見ることができ、山小屋でもペットボトルの御神水が販売されています。
三ノ池から溶岩丘を隔てて北に隣接する楕円形の火口です。
池とはいうものの、火口壁の東側が欠けて水を留めません。直径800mの四ノ池は小川が流れる湿原地帯で、その水は火口壁の欠けた部分から滝になって落下します。
この滝の全容は、御岳ロープウェイからしか見ることができない幻の滝です。
飛騨頂上や継子岳から滝口に降り立つと、湿原に高山植物が咲き乱れ、残雪も豊富な別天地です。ここは御嶽山ではなく、まるで氷河跡のカールにいるような、アルプス的な雰囲気があります。
一般ルートからはずれ、訪れる人もまばらな桃源郷でしたが、それゆえに荒らしてしまう心無い登山者がいます。どうかマナーを守って、いつまでも四ノ池を自然豊かなままで残していってください。
飛騨頂上直下にある爆裂火口で、底が浅く満水時は飛騨側へ流出し、渇水時はほとんど涸れています。
五ノ池畔のお花畑は御嶽山有数の高山植物の宝庫です。五の池小屋の前のテラスから観察できます。
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