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乗鞍岳山頂部の南端にあり最高峰です。権現岳ともいいます。
乗鞍本峰は富士山に似たコニーデ型の円錐状火山で、火口湖の権現池を取り囲む外輪山の1峰です。ザラザラの砂礫を踏んで上り詰めた頂上には、飛騨側に乗鞍本宮(鞍ヶ嶺神社)、信州側に朝日権現社が背中合わせで建っています。
360度の雄大なパノラマが楽しめますが、特に北に広がる槍・穂高連峰と、南に悠然とそびえる御嶽山の独立峰の眺めがすばらしいです。頂上直下に売店のみ営業の頂上小屋があります。
権現池を囲む外輪山のひとつで、奥の院ともいいます。剣ヶ峰、朝日岳などと共に乗鞍本峰を形成しています。南からみた乗鞍岳は美しい双耳峰ですが、剣ヶ峰と大日岳のことです。頂上に鳥居が見えますが、現在は立ち入り禁止。
寿永2年(1183)木曽義仲の命で乗鞍岳に上った覚明上人(御嶽山の覚明行者とは別人)が、源平合戦での勝利を祈って山頂に大日如来を祀ったと伝わります。
蚕玉岳(2979m)
朝日岳(2975m)
屏風岳(2968m)
薬師岳(2950m)
雪山岳(2891m)
水分岳(2896m)
乗鞍本峰の南に盛り上がったアスピーテ火山(楯状火山)で、頂上は平らです。
高山植物の宝庫で、特にコマクサの群生地ですが、自然保護のために立ち入りは禁止され、ここを通る野麦登山道も通行が規制されています。
コニーデ型の円錐状火山である摩利支天火山体の火口壁で、不動岳、富士見岳と共に不消池の火口を囲みます。頂上は室堂ヶ原をはさんで乗鞍本峰に向かい合います。旧コロナ観測所があったことで有名です。
摩利支天火山体の火口壁で、北は室堂ヶ原の五ノ池、南は畳平です。不動岩は垂直に切り立った岩壁で、ゆったりした山容を持つ乗鞍岳では珍しい景観です。
かつては畳平から摩利支天岳との鞍部を越えて室堂ヶ原に出る登山道がありましたが、現在、自然保護のため立ち入り禁止です。
摩利支天火山体の火口壁で、山腹をぬって不消池を通り、剣ヶ峰に向かう道と、富士見岳稜線を通る道があります。魔王岳、大黒岳と共に、手軽に登頂できる峰で、御来光の名所です。
恵比須岳を中央火口丘とする鶴ヶ池火山体の外輪山です。鶴ヶ池を見下ろす他、北の槍・穂高連峰や東の山々を眺める展望台で、手軽な登頂ができる峰です。御来光の名所です。
畳平バスターミナルからわずかの距離で登頂できる峰で、畳平や火口湖の亀ヶ池、鶴ヶ池を見下ろします。昔、円空上人が魔物を岩に閉じ込めた山と伝えられます。
畳平バスターミナルの背後にそびえる峰で、鶴ヶ池火山体の中央火口丘です。直下に火口湖の亀ヶ池があります。山頂への登山道は魔王岳から先が通行禁止です。
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鶴ヶ池火山体の外輪山のひとつです。
登山道はありません。 |
乗鞍スカイラインの土俵ヶ原ヘアピンカーブを登るバスの右手にあります。烏帽子火山体を構成する外輪山です。西側の中腹に、せき止め湖の大丹生池があります。
乗鞍岳の火山体のうち最も北に位置する烏帽子火山体の外輪山で、中央火口丘の四ツ岳を取り囲んでいます。烏帽子岳の火口は西側にありますが、かつて爆発の際に山の半分を吹き飛ばしたので、ピラミッド型の特異な形になりました。
乗鞍スカイラインを登るバスの左手に見えます。外輪山の烏帽子岳や硫黄岳、猫岳に囲まれた中央火口丘で、溶岩が盛り上がってできました。山頂は4つの峰頭に分かれています。
北麓の平湯温泉から見える乗鞍岳は、四ツ岳とその周囲の山々です。
烏帽子火山体の外輪山のひとつです。乗鞍スカイラインが高山帯に入るあたりのゆるやかな峰で、ハイマツ樹海がみごとです。
烏帽子火山体の外輪山のひとつで、稜線は安房峠を経て北アルプス焼岳から穂高連峰に続いています。土俵ヶ原からの平湯温泉登山道の途中にあります。
白骨温泉から登山道がある山で、乗鞍岳では最も古い火山体といわれていますが、独立した火山とする説もあります。稜線をたどって乗鞍岳への縦走路がありましたが、崩壊が激しく通行はできません。
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乗鞍本峰の火口湖で、御嶽山の二ノ池に次ぐ日本第2位の標高を誇ります。面積も乗鞍岳の高山湖の中で最大で、43,000uに及び、深さは5.6mあります。 |
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室堂ヶ原にある池で、川が溶岩によってせき止められ、5つの池が数珠状に連なっています。満水時にはつながって大きな池になります。かつて登山道がありましたが、現在は自然保護のため立ち入り禁止。 |
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摩利支天火山体の火口にあります。火口壁の北側に開いた空間から、冬に大量の雪が吹き溜まり、その氷雪によって削りだされた氷食湖です。夏の遅くまで雪渓が残り、周囲はお花畑になっています。
この池の水が畳平一帯の各施設の飲料水です。 |
畳平にある火口原湖です。かつては円形でしたが、大黒岳から流入する土砂でS字形の池になり、その形が鶴に似ているので鶴ヶ池の名があります。周囲は道路です。
高山帯で、昼夜の寒暖差が激しく、土の中の水分が凍ったり溶けたりを繰り返してできる亀甲砂礫現象で有名でしたが、今では踏み荒らされてしまいました。
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畳平駐車場の北にある火口湖で、魔王岳と恵比須岳に囲まれたすり鉢状の火口にあります。
満水時に11,000u、氷河の周辺にできる亀甲砂礫現象から名がつけられましたが、現在は落石などで見ることはできません。 |
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桔梗ヶ原の西側直下にあるせき止め湖です。森林に囲まれた湖面は7,000u、最深部は約3m。
昔、里が旱魃に見舞われると、ここが雨乞いの場になりました。池の恐ろしい魔物を、円空上人が1千体の木彫りの仏像を沈めて閉じ込めた、といいます。 |
大丹生池の下にあり、大丹生池と同じく溶岩によるせき止め湖です。
乗鞍本峰の南に盛り上がったアスピーテ火山(楯状火山)で、頂上は平らです。
高山植物の宝庫で、特にコマクサの群生地ですが、自然保護のために立ち入りは禁止され、ここを通る野麦登山道も通行が規制されています。
乗鞍本峰と摩利支天岳にはさまれた平原で、お花畑が広がっています。肩の小屋と東大宇宙線研究所があります。位ヶ原から登ってきた登山道は、大雪渓の脇を通ってここへ出ます。
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室堂ヶ原の西に続く平原で、五の池があります。高山植物が豊かなお花畑が広がっています。かつては五色ヶ原からと、畳平から不動岳を越えて登山道がありましたが、現在は自然保護のため立ち入り禁止です。 |
乗鞍スカイラインの終点で、畳平バスターミナルや銀嶺荘、乗鞍神社があります。
畳平は上下2段に分かれ、上段は舗装された駐車場を囲む施設が集まり、下段には乗鞍岳で最もみごとなお花畑が広がっています。お花畑を一周する木道の自然観察路があります。
鶴ヶ池火山体から北へ流出した溶岩が堆積した溶岩原で、みごとなハイマツ原が広がっています。ハイマツに混じってお花畑もあり、バスからも眺めが楽しめます。その名のとおり、イワギキョウの群落があります。
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四ツ岳と烏帽子岳、大丹生岳にはさまれた平原で、乗鞍スカイラインが大きくS字カーブを描くあたり。
乗鞍岳でも特に風の強い場所として知られています。お花畑の中に円形の裸地があり、昔、2人の仙人がここで相撲をとって山頂を争った、という伝説があります。 |
四ツ岳と硫黄岳の間にある平原です。かつては平湯大滝からの登山道が通っていましたが、崩壊して硫黄岳稜線に道が付け替えられました。旧大滝道を上から姫ヶ原まで往復することができます。乗鞍岳随一のお花畑が広がる別天地です。
乗鞍本峰から西へ延びる分水嶺の長大な千町尾根にある平原で、下千町と奥千町の2段に分かれ、高山市の国立乗鞍青少年交流の家からの登山道があります。
下千町は森林に囲まれた高層湿原で、原始の自然が残っています。
奥千町は森林限界にあり、池塘が点在する湿原に木道がつくられ、立派な奥千町避難小屋が建っています。子の原高原から奥千町への登山道は、無印良品キャンプ場の私有地になるため、現在通行禁止です。
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山頂部から信州側に広がる斜面で、乗鞍エコーラインを登山バスが走っています。室堂ヶ原直下には夏遅くまで大雪渓が残り、サマースキーを楽しむことができます。位ヶ原山荘が建っています。
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