Panorama飛騨 飛騨路と北アルプスの絶景地ガイド

 
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木曽路妻籠宿


 長野県南木曽町の山間に、木曽川の支流・蘭川の流れに沿うように並ぶ一条の街並みがあります。中山道69次のうち42番目、木曽11宿でも江戸時代の面影を最も残した宿場町・妻籠宿です。
 木曽谷から蘭川沿いに遡り、馬籠峠を越して馬籠宿へ、また、大平峠を越える飯田街道との分岐にあり、物流の中継地として賑わいました。しかし、明治時代に入ると、木曽川本流に沿って中央本線と国道19号線が開通し、峠越えの道沿いにあった妻籠宿は往来から取り残されます。
 戦後、時が止まったかのような妻籠宿のたたずまいが見直され、昭和51年(1976)に国の重要伝統的建築群保存地区の指定を受け、全国の古い街並み保存運動の先駆けになりました。

妻籠宿の街並み

 妻籠宿は中山道に沿った街並みで、長さは約500m、江戸時代には、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠31軒があったと記録されています。
 街並みは江戸寄りから下町・中町・上町、最も京都寄りが寺下と呼ばれており、本来、宿場の中心であった下町〜上町には明治以降の比較的新しい建物が並び、卯建を上げた立派な町家建築の商家が目を引きます。
 町外れに近い寺下地区には、江戸時代のままの街並みが残っています。当時、一般人の家屋に用いる木材が制限されていたので、素朴な中にも工夫を凝らした造りになっており、出梁や格子戸の家々は宿場情緒に溢れています。


高札場
 妻籠宿の北の入口(江戸寄り)に復元されています。幕府が人々に対して禁制や法度を示したものです。
キリシタン禁令などを記した高札が掛り、宿場を見下ろすように立っています。

南木曽町博物館

 妻籠宿本陣、脇本陣奥谷、歴史資料館の3館を総称して南木曽町博物館といい、3館共通の入館券のほか本陣と脇本陣を個別に入場することもできます。

9:00〜17:00 休:年末年始 3館共通700円 電話:(0264)57−3322

妻籠宿本陣

 江戸時代、妻籠宿の本陣と庄屋を勤めた島崎氏の屋敷です。島崎藤村の母親の実家で、最後の当主は、馬籠から養子に入った藤村の実兄・広助でした。
 明治時代に本陣屋敷は取り壊され、国有林管理の御料局(現在の森林管理署)妻籠出張所が建ちましたが、平成7年に江戸後期の絵図を基に復元されました。
 本陣は諸国大名の江戸参勤交代の際に、大名の宿泊場所として設けられた最上級の宿舎で、御簾の下がった寝室や、大名専用の立派な玄関が目を引きます。

9:00〜17:00 休:年末年始 300円 電話:(0264)57−3322

脇本陣奥谷と歴史資料館

 妻籠宿の脇本陣と問屋を勤めた奥谷家の屋敷です。明治時代に入ると、江戸時代に禁制だった木曽五木が自由に使えるようになりました。そのため、明治10年に建て替えられた奥谷家は、ヒノキをふんだんに使用した贅沢な造りになっています。
 内部では、妻籠宿の歴史資料や、幕末動乱期の皇女和宮降嫁の際の拝領品などを展示しています。また、脇本陣奥谷に併設された歴史資料館では、南木曽町の歴史や妻籠宿の街並み保存運動に関する資料を展示しています。

9:00〜17:00 休:年末年始 600円 電話:(0264)57−3322

観光案内所
 妻籠宿の中ほどにある木造洋館です。明治時代に吾妻村警察署として建てられ、役場や支所として使われてきました。現在では妻籠宿保存会の事務所兼観光案内所になっています。

電話:(0264)57−3513

枡形

 妻籠宿の中ほど、宿場町の高台にある光徳寺の境内下を通る中山道は、寺の石垣下で90度クランクした坂道になります。これは枡形といって、戦乱時に軍勢が通過するのを妨害するため、宿場の要衝に障害物を設けたものです。

下嵯峨屋

 枡形の近くにある長屋です。江戸時代のままに復元、無料公開されています。
 裏まで続きの土間に沿って二つの板の間が並ぶ平均的な庶民の家ですが、用材に制限のあった当時としては珍しく、ヒノキの柱が使われています。
妻籠宿の古い民家の特徴をよく残しています。

無料

上嵯峨屋と馬屋

 妻籠宿で最も古い建物のひとつで、宿場としては下級の木賃宿でした。
 木賃宿とは、食事を持参して、煮炊きの薪代だけで泊まれる安宿のことです。江戸時代のままに復元、無料公開されています。近くに復元された馬屋は、牛や馬の背に荷物を載せて中山道を往来する牛方、馬方が、牛馬をつないでおいた場所です。

無料

大妻籠

妻籠宿から馬籠宿に向かって蘭川沿いを進むと、谷間に肩を寄せ合うような大妻籠の小集落があります。中山道の間宿だった大妻籠には、卯建を上げた大きな民家が数軒並び、水車小屋がいくつか残っています。


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