Panorama飛騨 飛騨路と北アルプスの絶景地ガイド

 
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木曽福島


 木曽路11宿の中心に位置する木曽福島は、中山道・福島関が置かれた街道の要衝でした。江戸と京都を行き交う旅人、御嶽山をめざす信仰登山の人々が長旅の疲れを休めた福島宿の面影は、今でも木曽川の谷間のあちこちに見ることができます。


木曽路文化ギャラリー

 福島宿駐車場に面した観光案内所で、古い蔵を改装して地元の工芸作家の作品を展示販売するほか、木曽の名産品や土産などが揃っています。
駐車場の上段を旧中山道が通り、中山道に続く石段は木曽出身の文豪・島崎藤村の「初恋」にちなんで「初恋の小径」と名付けられています。

福島関資料館

 江戸幕府が五街道に設けた50ヶ所にのぼる関所のうちでも、中山道・福島関は東海道・箱根・荒居や中山道・碓井関所などと並ぶ天下の四大関所のひとつでした。
 木曽福島の街並みを見下ろす福島関は、有事の際に閉鎖できるよう、木曽川の断崖に面した険しい場所にありました。中山道は川越えの難所が少ないことから女性の通行人が多く、幕府が江戸で人質に取っている大名の妻子の脱出を監視するため、特に厳しい検査が行われました。
 現在の福島宿は昭和50年に復元されたものですが、当時の関所敷地の半分は国道工事のために削られ、縮小しています。

8:00〜17:30 休:冬季は火曜 300円 電話:(0264)23−2595

高瀬家資料館

 福島関資料館に隣接した旧家で、中山道に面し、木曽福島の街並みを見下ろす蔵造りの門がよく目立ちます。高瀬家は尾張藩木曽代官の山村氏に仕えた武士で、明治からは製薬業で財を成しました。島崎藤村の姉・島崎園の嫁ぎ先でもあり、小説「家」のモデルになっています。土蔵に関係資料を展示しています。

無休 200円 電話:(0264)22−2802

上の段

 木曽路11宿の中でも最大規模を誇った福島宿は、昭和2年の大火によって家屋がほぼ全焼したため、江戸時代の面影を残す建物は残っていません。ただ、中山道が急な坂道で丘に上がった「上の段」と呼ばれる街並みは奇跡的に延焼を免れました。
 木曽福島の七笑酒造から山手の路地に入り、江戸時代の高札場が再現された角を曲がると、袖壁を設けた町家造りの家々が並んでいます。街角の水屋には冷たい清水がとうとうと溢れ、なまこ壁の土蔵の間を抜けると、木曽福島に現存する最古の木造建築物である大通寺鐘楼門が現れます。
 この通りでは新築の家も歴史的景観に合わせた修景が施され、街並みを活用したイベントなどにより「中部の未来創造大賞」を受賞しています。


観光文化会館

 上の段にある無料の展示施設で、木曽福島の盆踊りとして全国的にも知られた「木曽踊り」や、奇祭「みこしまくり」などの紹介を行っています。
 中庭には、木曽で生涯を終えたという伝説が残る平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る晴明神社があります。

無料 休:12月〜3月

奇祭・みこしまくり
 戦国時代、飛騨の戦乱に巻き込まれた惣助・幸助の2人の若者が、飛騨一宮水無神社の御神体を神輿に載せて木曽へ連れ去ってしまいました。追手から逃れるため、山道を神輿を転がしながら走ったさまを再現した荒々しい祭りで、豪快に神輿を転がして壊してしまいます。
 木曽福島の水無神社で毎年7月22、23日の例大祭にあわせて行われます。

木曽福島の水屋

 木曽福島を取り囲む山々から流れる豊富な水が、街中にいくつもの水屋を作って、街角の景色や人々の生活を潤しています。

行人橋・木曽川親水公園

 木曽福島の街並みの南寄りにある歩道橋で、橋のたもとには木曽川を眺める親水公園や、無料足湯が設けられています。行人橋は木曽御嶽山登拝の1合目で、かつての信仰登山の人々は、ここで中山道と分かれて御嶽山をめざしました。
橋の上に立つと、狭い川岸ぎりぎりに家が密集した崖屋造りの街並みを眺めます。

山村代官屋敷

 木曽義仲から続く戦国武将・木曽氏の家臣であった山村氏は、関ヶ原の戦いでの功績により木曽代官に任命されます。その後、尾張藩が木曽地方を領有しますが、山村氏は引き続き木曽代官として木曽路11宿と福島関の管理はもとより、木曽五木を生み出す山林や尾張藩領の美濃路までを支配する大名格の武士でした。江戸と名古屋にも屋敷を構え、参勤交代まで行っていました。

 木曽川の西にある山村氏屋敷は、広大な敷地を分割して、明治以降に学校などが建てられたため、現存するのは一部にすぎません。それでも門から杉並木を抜けた先には、山村氏の書斎「看雨山房」や書院造の「翠山楼」などいくつもの建物が残り、かつての繁栄を伝えています。緑豊かな日本庭園の奥に中央アルプス木曽駒ヶ岳を眺める絶景地です。


8:00〜17:30 休:冬季は木曜 300円 電話:(0264)22−3003

萬松山興禅寺

 樹齢300年の木曽ヒノキの古木が生い茂る興禅寺山のふもと、木曽路きっての古刹が臨済宗の興禅寺です。源平合戦の時代、木曽義仲が篤く信仰し、以仁王の平家追討院宣を受諾した場所がこの寺でした。その後も木曽家、山村家と、代々の木曽路の支配者たちが保護してきました。
 興禅寺は特に庭が美しく、枯山水の看雲庭は日本一の広さがあります。看雲庭に隣接した萬松庭は、一転して緑と水が豊かな宗和流庭園で、力強さを感じる石庭に対して円満温和な心の安らぎを表現しています。


8:30〜16:30 無休(冬季は寺宝館休み) 500円
電話:(0264)22−2428


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