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木曽川を離れた中山道が、分水嶺の鳥居峠を越えて出会うのが奈良井宿です。
木曽路11宿の中でも北端に近い宿場町ですが、南端に近い妻籠宿と並ぶ歴史的な街道風景が残り、妻籠宿・馬籠宿とともに人気がある観光地です。
昭和43年、近世民家として高い評価を受けた中村家の宿場外移転問題を契機に、全国に先駆けて街並み保存運動が始まり、昭和53年には伝統的建造物群保存地区に指定されました。
改修された建物や、新築の建物も、江戸時代の街並み景観を壊さないような配慮が凝らされ、見事に新旧の建物が調和しています。
奈良井宿の京都寄りに位置する鎮守社です。もとは鳥居峠に祀られていましたが、戦火で荒廃したものを、武士の奈良井義高によって移されたと伝わります。
境内からは奈良井宿の街並みを見下ろし、水屋と高札場が復元されています。
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塗櫛の問屋であった中村家の邸宅で、天保年間(1830〜43)に作られました。典型的な奈良井宿様式の町家造りであり、塩尻市の有形文化財に指定されています。奈良井宿の街並み保全運動のきっかけになった家です。
休:12月〜3月の月曜・祝日の翌日 300円
電話:(0264)34−2655 |
奈良井宿の京都寄りにある枡形で、戦乱の際に軍勢の進攻を食い止めるために設けられたものです。突き当りが公園になっています。
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慶長7年(1602)から明治維新まで、奈良井宿の問屋を務めてきた手塚家の町家です。古文書や道具類などの資料を展示しています。
休:1月〜3月 300円
電話:(0264)34−3101 |
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戦国時代の奈良井宿の武将・奈良井義高が菩提寺として開山した臨済宗の禅寺です。本堂裏の庭園には木曽路に隠れ住んでいたキリシタンの信仰の証であったマリア地蔵が安置されています。
無休 100円 電話:(0264)34−3147 |
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奈良井宿の外れを流れる奈良井川に架かる木造の歩道橋で、木造アーチ橋としては有数の大きさです。
国道19号線に面した駐車場は道の駅になっており、橋を渡った奈良井宿側には大きな芝生広場の公園が広がっています。 |
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