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飛騨高山の北、JR高山線や国道41号線が通る飛騨古川は、交通が便利です。
名古屋からはJR高山線の「特急ワイドビューひだ」が運転されています。
数河峠を越えた高原川沿いの神岡には、高山から古川経由の濃飛バスがあります。
神岡鉄道は平成18年11月に廃線になりました。
飛騨市へのメインルートは国道41号線です。東海北陸自動車道の清見ジャンクションから中部縦貫道に入り、高山ICで国道41号線に入ります。
また、東海北陸自動車道の清見ICで下りて、ふるさと林道「卯の花街道」を走り、林道としては日本一長い「猪臥山トンネル」を抜けて飛騨古川へダイレクトにアクセスすることもできます。国道41号線が飛騨古川から数河高原・神岡を経由して富山へつながっています。JR高山線が宮川沿いに、360号線が宮川と支流の小鳥川沿いに、国道471号線が高原川沿いに走っています。
高山市国府町から飛騨古川を過ぎるまで、国道41号線バイパスは街を迂回します。
飛騨古川は宮川と荒城川に囲まれた小さな町で、歩き回るのに最適なコンパクトさです。公共駐車場は有料が市役所前に、無料大駐車場が古川駅の裏側にあります。
国道41号線は古川町のはずれで宮川の谷をはなれ、大きくカーブを描いて数河高原に上ります。北アルプスを望む数河峠を越えると、流葉スキー場の大斜面を横に見ながら約10km延々と下り道が続きます。道幅は広く、追い越し車線なども整備されていますが、大型トラックや観光バスがばんばん通るためスピードの出しすぎに注意し、エンジンブレーキを活用しましょう。
地元の人がよく使うのは、国道41号線数河峠の南にある県道の神原峠です。流葉で国道41号線に合流する抜け道ですが、ヘアピンカーブがきつく、地元車輌はスピードを出して突っ込んできます。数河峠と神原峠を結ぶ完全舗装の林道は、北アルプスの絶景を一望できる穴場のドライブルートです。
長い下り坂が終わると、すり鉢の底にあるような神岡の町がバイパス下に広がっています。高原川の対岸に神岡鉱山の工場群と赤茶けた山肌が見え、やがて狭い山間に峡谷とダム湖の高原川峡谷が現れます。富山県境まで雪崩除けのスノーシェッドが連続する断崖の国道は、飛騨の北の玄関にあたる峡谷沿いの道で、南の玄関の中山七里にも似た風景です。
飛騨古川の入口、国道41号線沿いにあります。 その名のとおり、山あいに雄大な乗鞍岳の姿を望むことができます。
高山市から飛騨古川にかけては、国道41号線沿いにコンスタントにあります。
数河峠にドライブインがありますが、神岡から富山県境にかけてはまったくありません。コンビニ・ガソリンスタンドも、国道バイパスから神岡市街地に出ないとありません。
神岡町から高原川を上流へ国道471号線をさかのぼると、高山市に入って奥飛騨温泉郷・栃尾温泉を経て平湯温泉に至ります。活火山焼岳を眺める峡谷の道です。
高山市境から双六川に沿い、秘境の雰囲気が漂う山中を大規模林道の2車線道路でぐいぐい上ると、標高1000mの高原に開けた天空の村・山之村地区です。そのまま大規模林道を行けば、北アルプス薬師岳の麓の有料山岳路・有峰林道に続きます。
山之村地区へは神岡市街地から鉱山地帯を抜ける九十九折の狭い県道をたどり、伊西トンネルを越える県道もあります。冬季は大規模林道が閉鎖されるため、この道しかありません。
神岡市街地の高台、神岡城に近い国道471号線沿いにあります。
宇宙船をイメージした銀色のドームが目を引きます。物産館の奥に宇宙線ニュートリノを観測した「スーパーカミオカンデ」を再現したコーナーがあり、研究の様子を映像で解説しています。 山之村牧場のハム・ソーセージの宅配・ネット販売も行っています。
飛騨古川から宮川沿いには奥飛騨の素朴な山村が点在し、国道360号線が富山県境まで続き、国道41号線と合流しています。未改良区間が長いので、通り抜けには国道41号線の方が便利です。
河合町から小鳥川をさかのぼると、天生集落から国道360号線で天生峠を越えて、白川郷の荻町合掌集落に出ます。狭いヘアピンカーブが連続する山岳路で、1年の大半が冬季閉鎖か災害通行止めされているという酷道ですが、原生林に落下するいくつもの滝や、県立自然公園の天生湿原がある自然境です。
飛騨の中でも河合町と宮川町は有数の豪雪地帯でもあり、観光地ではないぶん、秘境の味わいが濃いエリアです。
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