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飛騨市役所の近く、飛騨古川のシンボルでもある瀬戸川白壁土蔵街の始まりは、大銀杏の木がそびえる祭り広場になっています。観光客の憩いの場でもある祭り広場には、太鼓蔵に納められた起こし太鼓があり、賽銭をあげて叩くことができます。
ここには特産品の販売所やレストハウス、飛騨の匠文化館と飛騨古川まつり会館といった施設が集まっています。
釘を一本も使わない伝統的な土蔵建築で作られた飛騨の匠文化館は、古川大工の技と歴史を伝える博物館です。千年以上続く飛騨の匠の木造建築技術は、木材の特性を知り尽くし、生かした木組みの巧みさにあります。
9時〜16:45 300円 休:年末年始 (0577)73−3321
民家の軒先を支える肘木の木口に独特の装飾が彫られ、白く塗られた「雲」は、その家を建てた大工のサインのようなもの。そんなに古い伝統ではなく、戦後の流行だといいますが、古川の街を歩けば、どの民家の軒先にも、それぞれ個性的な「雲」を見ることができます。
高山市荘川町六厩地区には、飛騨の匠が建てたという小さな地蔵堂があります。
地蔵堂の木組みの格子戸は、神業と称され、組み方が長い間謎とされてきました。
明治時代にある大工が一部を壊してしまい、ようやく秘密を解明したといいます。それが「千鳥格子」です。複雑に組み合わされていますが、可動部分があり、そこを動かすことで全体がばらばらに分解できる仕組みになっています。
匠文化館のロビーで千鳥格子に挑戦できるほか、お土産で販売もしています。
4月19日の起こし太鼓と、20日の屋台巡行で登場する屋台が展示されています。
まつり会館に入ると、約15分間のハイビジョン3D映像で古川祭を擬似体験し、それから実際に使われる祭りの品々を見学します。屋台の精緻な装飾や、からくり人形の動きを間近に見ることができます。
9時〜17時 800円 休:年末年始 (0577)73−3511
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