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高山市朝日町は乗鞍岳と御嶽山、2つの3000m峰に囲まれた静かな山里です。
飛騨川の谷の奥に雄大な乗鞍岳を望む集落が点在しています。御嶽山のふもとの一軒宿・秋神温泉は四季折々に美しい自然に囲まれ、冬季限定の「氷点下の森」でも有名です。秋神から一段高く上がると、カラマツ林の別荘地・鈴蘭高原。御嶽山や乗鞍岳を一望できます。
国道41号線のバイパスとして、久々野町大西と江名子町を結ぶ新しい道路が国道361号線「美女街道」。
久々野側の高台に乗鞍岳を美しく望む、その名も「美女街道展望台」があります。
やぐらの建つ広場からは、正面に雄大な乗鞍岳を一望できますが、大きく開けた飛騨川の谷間に集落があり、りんご農園が広がる風景は、飛騨随一の景観です。
緑の夏に、紅葉の秋に、冠雪した真っ白い乗鞍岳に、さまざまな姿を見られます。
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朝日町見座、標高900mの高台に、農業灌漑池・美女ヶ池(見座沼)を中心とした美女高原が広がります。
森に囲まれた美女ヶ池ではボート遊びやフナ釣りができ、テニスやオートキャンプなど、春から秋にかけてアウトドアが楽しめます。
美女高原には美女がいるんでしょうか・・・でも、春の水芭蕉がとても美しい高原です。
美女ヶ池の周囲は森の中に広がる湿原で、4月中旬には水芭蕉の花があちこちに咲き、池を一周する木道から真っ白い可憐な姿を見ることができます。 |
電話:(0577)55−3820
美女高原から高山市街へ下りる国道361号線は、国道とは名ばかりの激狭酷道。
そこで、おすすめは、美女ヶ池の畔で分岐する「飛騨農園街道」です。北海道を思わせる高原野菜農場や牧草地の中を駆け抜け、山中をうねうね走ります。ほとんど山頂近くを走るので、御嶽山や白山の展望が開けます。 完全2車線で快適なコーナーが連続し、ドライブやツーリングの穴場です。
今は美女峠というと、見座沼の美女高原の辺りやけど、もともとは高山市山口町あたりのことやった。
その昔、この峠に八百比丘尼という尼様が住んでござった。若い頃に不老不死の人魚の肉を口にしたもんで、何百年たっても年をとらず、髪もつやつやと黒く、常に17、18歳の姿のまんまやった。
不思議な尼様は、峠に庵を作り、道行く旅人に餅を売って暮らしとった。その餅がまたたいそう美味しかったので、人々は美女餅と呼んでいたそうな。
あるとき、尼様は訳あって若狭の国へ移っていかれた。悲しむ村人たちに尼様は、
「もし日照りが続いた時には、この山に登って雨乞いをしてください。きっと雨を降らせます。」
と言い残して山から姿を消した。それ以来、村人がここに集まり雨乞いをすると、八百比丘尼のいったとおり雨が降るといわれる。
朝日町の中心地、万石地区の国道361号線沿いにあるしだれ桜で、円空作の薬師像を祀る薬師堂の境内にあることから、「円空しだれ桜」と呼ばれています。
大きく張り出した枝は、国道の上に覆いかぶさるように見事にしだれていて、4月下旬の花の時期には、桜越しに純白の乗鞍岳を眺めることができます。 飛騨美濃さくら33選。
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カクレハ高原に向かう途中の青屋神明神社にあるしだれ桜の古木です。水を張った田んぼに映る姿が美しく、夜にはライトアップされて妖艶な雰囲気になります。 |
乗鞍岳山麓に、飛騨川の支流・青屋川の清流が流れるカクレハ高原があります。
オートキャンプ場をベースに、滝めぐりや六方山登山、乗鞍岳登山ができます。ここから登る青屋口登山道は、明治時代に切り開かれた乗鞍岳のクラシックルートで、秘境・千町ヶ原の湿原などを通ります。
落差15m、幅3mのイノシシ滝は、イノシシが勢いよく駆け下りるように見えることから名付けられました。落差26m、幅3mの三ツ滝は、岩の間を三段に流れ落ちます。
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高山市朝日町宮之前地区と、高根町猪鼻地区を結ぶ標高1290mの静かな峠です。普通車でも問題なく通過できる舗装道路ですが、かつては東山道や鎌倉街道の一部であり、現在では中部北陸自然歩道のコースにも指定されています。
猪鼻集落や峠の頂上からは、乗鞍岳が最も優美な姿で見えます。 |
秋神川に沿った集落のはずれにある小さな一軒宿の温泉です。
養魚場の井戸を掘ったところ湧き出した、という温泉は、循環無色透明の炭酸泉、内湯の岩風呂が特徴です。温泉宿とオートキャンプ場があります。
くるみ温泉では、宿の養魚場で養殖した珍しいチョウザメ料理を味わえます。キャビアで有名なチョウザメですが、刺身にしてもなかなかいけるとか。
電話:(0577)56−1137
御嶽山一合目、標高1020m、秋神川の上流に湧く一軒宿の秘湯です。
泉質はオレンジ色の炭酸鉄泉。体がよく温まり、貧血、皮膚病、リューマチに効果があります。「自然は素晴らしいドクターで私はナース」と語る主人の小林繁さんが、山菜、キノコ、川魚などの秋神の自然にこだわった食事で都会の旅人を迎えてくれます。
周囲の原生林は「秋神温泉自然散歩村」と名づけられ、季節ごとに自然の花が咲いています。渓流や池をめぐる遊歩道には、休息小屋、クリの巨木にかけられたブランコ、水車小屋もあり家族で楽しめる自然園になっています。
電話:(0577)56−1021
冬の気温は氷点下10℃という秋神の厳しい自然を逆手に取って生まれた氷の芸術作品です。秋神温泉の主人・小林繁さんが昭和46年から続けているもので、広さ4ヘクタールの原生林に山水を吹き付けて夜間の寒さで凍らせ、みごとな氷の造形を作り出します。いまでは冬の風物詩として有名になりました。
樹木に吹き付けられた氷やつららは、太陽の光を反射して独特な淡いブルーに輝き、とてもきれいです。また、夜にはライトアップも行われ、赤、青、緑の幻想的な光で彩られます。
冬の秋神温泉へは凍結してかなり難儀な道のりですが、大勢の見物客が訪れます。
毎年、氷点下の森・氷まつりも開催されます。
詳しくはこちら
秋神温泉から約5km上流、車で10分の距離に、みごとな白樺原生林があります。
密生ぶりとまっすぐに伸びた生育の良さが特徴で、岐阜県の自然環境保全地域に指定されています。
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秋神川の支流・西洞川の上流にある標高1100mの高原です。
乗鞍岳を望むカラマツやミズナラの森に、オートキャンプ場、コテージ、テニスコート、渓流釣り場などがあり多彩なアウトドアが楽しめます。
本館には岩風呂もあります。 |
東に男性的で力強い御嶽山、北に女性的で優美な乗鞍岳の姿を眺める標高1300mの高原です。
昔は牧場だったなだらかな高原に、うねうねと道路が走り、美しいカラマツ林に別荘が並んでいます。鈴蘭高原カントリークラブは北アルプスを望むゴルフコース。標高が高いのでよく飛びます。また、別荘地内に5軒のプチペンション村もあり、鈴蘭温泉を引湯しています。
鈴蘭高原の名前の由来にもなったスズランは、5月中旬から6月上旬にかけて白い可愛い花を咲かせ、近づくと甘い香りに包まれます。高原に自生している種類は日本スズランと呼ばれているもので、ゴルフ場入口あたりに可憐で小振りな花が咲き、6月にはスズラン祭りも開催されます。
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