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岐阜市に隣接する各務原市は、飛行機の町です。航空自衛隊岐阜基地は、大正6年(1917)に旧陸軍飛行場として建設され、現役としては日本最古の飛行場です。
戦前から国産飛行機の開発、試験飛行の地であり、現在も飛行開発実験団が置かれ、川崎重工の工場が立地するなど、航空機産業の中心地になっています。そんな各務原を象徴するのが「かかみがはら航空宇宙科学博物館」、実際の航空機格納庫を利用して、飛行機やロケットが所狭しと並び、子どもでなくてもワクワクしてしまいます。
9:30〜16:30 休:火 800円 電話:(058)386−8500
「YS11」は国内線で活躍した国産旅客機です。昭和37年(1962)に初飛行し、平成18年(2006)まで使用されました。
「新明和US1A」は海上自衛隊が使用した救難用飛行艇です。荒れた海上でも離着水可能な能力を持っています。
「川崎P2J」はジェットエンジンとプロペラ併用の対潜哨戒機で、航続距離が長く、海中にある潜水艦の探知と攻撃を目的としています。
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「乙式一型偵察機サルムソン2A2」
フランスで開発され、川崎重工が大正11年(1922)から各務原工場で300機をライセンス生産しました。
日本で初めての量産飛行機です。 |
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「STOL実験機・飛鳥 |
T2ジェット練習機 |
F104戦闘機 |
「STOL実験機・飛鳥」は、1000m以下の短い距離で離着陸可能な低騒音STOL機の実験用に開発された飛行機です。昭和60年(1985)に初飛行しました。機内には実験用器材が積み込まれていますが、パソコンなどは時代を感じさせるものです。
「T2ジェット練習機」は、日本で初めて開発された国産ジェット練習機です。航空自衛隊ブルーインパルスの演技飛行で有名です。
「F104戦闘機」は、米ロッキード社が開発し、日本では三菱重工がライセンス生産しました。超音速戦闘機として、1960年代で最も速い飛行機でした。
「XOH1」は陸上自衛隊の次期小型観測ヘリコプターとして、川崎重工に開発依頼されたもので、展示されているのは「モックアップ」という機体設計時に製作された実物大模型(木製)です。
「川崎BK117」はユーロコプターという愛称で、日本とドイツが共同開発したヘリコプターです。警察や消防の防災ヘリコプターとして使用されています。
「OH6J」は卵型の機体が特徴の小型観測ヘリコプターです。実際に搭乗して操縦桿を握り、目の前の模型を動かす操縦シュミレーションを体験することができます。
「テーマハウス宇宙」では、国産H2ロケットの人工衛星ユニットやNASAの宇宙服、火星無人探査機などを展示しています。館内展示場に宙吊りしてあるのは、明治43年(1910)12月に日本で最初に飛行したグラーデ単葉機です。
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