Panorama飛騨 飛騨路と北アルプスの絶景地ガイド

 
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醫王山飛騨国分寺


 天平18年(764)に聖武天皇の勅願により全国に建立された国分寺のひとつです。
 高山駅の北100mの交差点から、東にのびる国分寺通りにあり、境内には室町時代の本堂と三重塔、鐘楼門、高さ38mの大銀杏があります。
 三重塔は文政4年(1821)に再建されたもので、飛騨で現存する唯一の塔です。奈良時代の創建時には、七重塔でしたが、戦乱や災害で倒壊するたびに五重塔、三重塔とスケールを小さくして再建されました。
 また、鐘楼門は高山城から移築されたものです。

宝物館9時〜16時 300円 電話:(0577)32−1395

国分寺の大銀杏

 境内にそびえる高さ38mの大銀杏は国指定天然記念物に指定され、樹齢1200年を超える老木です。三重塔と並んで国分寺のシンボルになっており、国分寺塔の建立にまつわる悲話が語り継がれています。
 大銀杏にはいくつもの気根が垂れ下がり、これを乳に見立てて、子どもを持つ母親が参拝するとお乳の出が良くなるといわれ、木の洞に子育地蔵尊が祀られています。
また、樹上を見上げるともう一体の石仏が祀られていますが、どのようないわれがあるか不明で、また、春から秋には茂る葉に隠れてしまい、落葉する冬の間しか拝むことができません。
 国分寺の大銀杏は黄葉が見事で「飛騨美濃三十三選」に選ばれ、「一斉に落葉すると大雪になる」など、黄葉が落ちた様子で冬の降雪量を占う木として、新聞やテレビのニュースでも取り上げられます。

民話 国分寺の銀杏

 聖武天皇の時代、飛騨国でも七重塔を持った国分寺を建立することになり、当代きっての名棟梁が指揮を任された。
 ところが、木材を切り出すと、なぜか主柱の長さが足りなかった。これでは塔は建てられない。棟梁は青くなった。困り果てた父親を心配した娘の八重菊は、訳を聞きだすと、こともなげに言った。
「柱の寸法が足りなければ、装飾を兼ねた桝組みにしては?」

 娘の名案で窮地を助けられた棟梁は、桝組みを組んだ立派な七重塔を完成させた。
塔を見た人は口々に棟梁の技術を褒め称え、特に桝組みの美しさを噂しあった。
 はじめは喜んだ棟梁も、あまりに桝組みが評判を呼ぶので、次第に娘の知恵だと知れるのが怖くなった。ある晩、棟梁は愛娘を殺害すると、国分寺の境内に埋めて一本の銀杏の木を植えた。
それが国分寺境内の大銀杏だと伝えられている。

庚申堂と願掛けなでさるぼぼ

 国分寺の山門の外に、六地蔵と庚申堂が並んでいます。
 庚申堂の両隣には、不要になったさるぼぼを供養するさるぼぼ掛けがあり、たくさんのさるぼぼが掛けられています。そこに、石でできた大きなさるぼぼ像「願掛けなでさるぼぼ」が作られ、体の痛いところをなでると治るとの願いが込められています。


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