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山頂からのパノラマ
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位山峠のブナ原生林
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光と風の道
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船山の西麓、下呂市萩原町の位山峠付近には岐阜大学位山演習林が広がっています。
見事なブナやトチノキの原生林で、一周3.6kmの遊歩道「光と風の道」が中腹を巡っています。演習林として保護研究が行われている森は、大自然そのままで、野鳥観察にはもってこい。2ヶ所の観察棟が設けられています。
駐車場のある位山峠(1084m)から小さな起伏が連続する尾根道を行きます。木の階段が作られていますが、登って下り、またその分だけ登り返すような単調な道にうんざりした頃、あららぎ湖への分岐に到着します。船山へは急な坂道をひと登り、休憩所が現れるとようやく全長2kmもの細長い山頂部の一端にたどりつきます。
「船山山頂花木園」の遊歩道が網の目のように張り巡らされていますが、林立するアンテナ群を目標に北へ向かっていくと、さびれた管理舎や船山神社を過ぎて、スキー場の最上部に出ます。
だんご淵→位山峠 約1時間/位山峠→だんご淵 約45分 |
旧位山官道は、奈良時代に都と飛騨の国府を結ぶ幹線道路だった道。当時は危険な飛騨川沿いを避けて、位山と船山の間にある位山峠を越えていました。それでも峠は標高1084mもあり、険しい道のりだったと想像できます。
奈良時代から平安時代にかけて、気候が厳しく貧しい飛騨の国は「下下の国」に位置づけられ、租庸調の税が免除される代わりに、寺院や宮殿の建築に当たる壮丁を差し出すこととされました。位山峠は多くの男たちが家族と別れて都へ向かった道であり、厳しい労働に耐えて帰ってきた道でした。
下呂市萩原町から県道宮萩原線を行きます。山之口地区の集落を抜けると、県道は車のすれ違いができない細い道になり、杉木立に囲まれた道端に休憩所と駐車場が現れます。
駐車場から復元された石畳の道を谷沿いに進みます。坊さんに化けた岩魚の伝説が残るだんご淵のあたりは昼でも薄暗くひんやりしています。だんご淵を過ぎて30分ほどで滑らかなのべん滝が現れ、上を通る県道に合流します。しばらく車道を行くと位山神社があり、休憩用のベンチがあります。再び石畳の旧道に入り、岐阜大学位山演習林のブナやトチノキの原生林を抜けて行くと位山峠の頂上へ到着します。
カラマツ林に囲まれた県道に沿って直進すると、無数河川沿いに水芭蕉の群生地最南端の小さな湿原があり、約1.6kmであららぎ湖に出ます。
Copyright(c)2007,パノラマ飛騨 管理人・桃花流水