Panorama飛騨 飛騨路と北アルプスの絶景地ガイド

 
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田立の滝


 木曽路の南端、岐阜県中津川市との境に近い木曽郡南木曽町田立の山中に、日本百名瀑に数えられる「田立の滝」があります。花崗岩の絶壁を7つの滝が連続して流れ落ちる絶景地ですが、いわゆる観光地の滝ではなく、駐車場から1時間30分の本格的なトレッキングコースを登ります。
 それなりの装備は必要ですが、木曽五木の巨木の森と巨大な滝、そして巨岩の上からは恵那山や中津川市を見渡す大展望が楽しめます。

駐車場→1時間→天河の滝→30分→不動岩 不動岩→1時間→駐車場


 田立の滝キャンプクラブを通り抜け、舗装林道終点の駐車場からトレッキングが始まります。20台の車が駐められるスペースがあり、休憩舎の裏手にまっすぐな木曽ヒノキが立っていますが、このクラスの巨木がごろごろしています。登山道整備協力金200円を入金箱に払って入山します。
 登山道のはじめに大滝川から離れ、木曽五木の天然林を大きくジグザグを描きながら高度を上げていきます。次々現れる巨木が素晴らしく、登山道脇に生えている巨木は、「もみたろう」「けやきち君」「さわら大師」「ひのきイチロー」「まきチャン」「つがえもん」といった名前が付けられていて、単調な登りのアクセントになります。


 かなり高度を上げた頃、樹林がぱっと開けて、対岸の頭上高く巨大な岩のドームが現れます。麓からもよく目立つ不動岩で、岩の上で休んでいる人の姿も見えます。
 それから、田立の滝で最初に出てくる「螺旋滝」の分岐があり、急な坂道を谷底へ向かって下って行くとV字状の岩壁にはさまれて、ねじ曲がるように落ちる滝を大迫力で眺めることができます。


 螺旋滝から登山道へは10分登り返すので息が切れますが、ここからは谷底へ下ることなく、次々に巨大な滝が現れます。ただし、登山道の傾斜もきつくなります。
樹林に阻まれて音だけ聞こえる「洗心の滝」を過ぎ、吊橋を渡ると、巨大な岩盤を扇状に広がりながら落ちる「霧ヶ滝」に到着します。


 霧ヶ滝の上には主滝である「天河の滝」も姿を見せており、やせ尾根に木の階段が設けてある急坂を上り、崩落地を新しい吊橋で渡ると、いよいよ「天河の滝」です。
 高さ40mの花崗岩の壁が垂直に立っており、そこに滑るように水しぶきの幕が流れ落ちる優雅な滝で、日本百名瀑にふさわしい気品があります。滝壺も美しいエメラルドグリーンで、時間を忘れて眺め入ってしまいます。


 天河の滝から急坂を上がり、吊橋を2本渡ると「不動滝」があります。滑らかな斜面状の岩盤をウォータースライダーのように水が流れ落ちていきます。
 不動滝の横には、ちどり階段と名付けられた九十九折の木道があってげんなりしますが、これを越えると流れはゆるやかになり、ナメ状の「龍が瀬」、階段状の「鶴翼の滝」、そして最後の「そうめん滝」があります。


 鶴翼の滝の上にある吊橋を渡ってさらに新しくできた階段をぐんぐん登ります。
だんだん山頂が近づき、ひょっこり岩の上に出ると、さきほど頭上に仰いだ「不動岩」の頂上です。足元は数百メートルの断崖絶壁で、周囲の山々が小さく見え、圧倒的な高度感があります。


 不動岩からは、正面に巨大な恵那山を眺め、眼下に中津川市坂下町の駅付近の街並み、小高い山越しに中津川市、恵那市の市街地を一望できます。
 意外にもすぐ近くに林道が延びてきており、その林道を辿ってさらに1時間30分歩くと、岐阜県との県境尾根にある高層湿原「天然公園」に出ることができます。不動岩からは見ることができない御嶽山や中央アルプスを望み、シャクナゲが咲く別天地です。




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